2016年3月20日日曜日

インドの太陽光事業の今後について

India's big move into solar is already paying off - March 7, 2016


電力の安定供給は社会・経済・産業活動を行う上で重要な要素です。しかし現在インドでは電力の需要に供給が全く追い付いておらず、停電や供給カットが頻繁に行われており電力問題が深刻です。3億人もの人が電力の無い生活を送っていると言われており、持続的な成長を確保するためには安定したエネルギー供給が必要不可欠です。モディ首相も就任当初からエネルギー関連の改革へと乗り出しており、"全国の家庭に1日24時間・週7日間停電することなく電気を供給する事"を公約に掲げています。その中で注目を集めているのが太陽光発電(Photovoltaics=PV)です。インドの日照量は日本の2倍近くありPVに最適な国の1つで、現在積極投資が行われています。15日にはインドのコーチン国際空港が、世界で初めてPVによる電力の自給自足を実現した事が大きくニュースで取り上げられました。今回はインドの太陽光事業についての記事の紹介です。


太陽光発電のコストは急速に低下しています。現在は石炭より15%高い水準ですが、現在のトレンドが続けば2020年には10%程安くなると期待されています。しかしこの予測は保守的なものになるかもしれません。最近行われたラージャスターン州の入札では、落札業者から石炭発電プロジェクトと同額の1キロワット時6セントで売電する提案がされました。

電力供給を改善するために、モディ首相は2022年までに現在の20倍の水準となる100GWの太陽光発電設備を増設する目標を発表してます。またインフラ整備や280GWの送電網の拡大・近代化が必要とされています。

またインドでは環境問題も深刻で、WHOの報告では世界で最も大気汚染が深刻な20都市の内の13都市がインド国内にあります。CO2の排出も増え続けており、2050年には2000年の排出量のおよそ6倍になると予測されています。PV事業はこういった環境問題対策にもつながります。

ただ今のところモディ首相は、電力供給の早期解決を優先させため2020年までに石炭生産量を年15億トンと、足元の水準から倍増させる計画も明らかにしています。


http://money.cnn.com/2016/03/07/technology/india-solar-energy-coal/index.html?iid=INTL_SPC

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