毎年1月にスイスのダボスで"世界経済フォーラム"が開催されています。世界を代表する政治家や投資家が一堂に会するため注目を集めていますが、日銀の黒田総裁もそこに参加しています。
その黒田総裁が先ほどBloombergのインタビューを受けておりライブで中継されていたので私も視聴しました。特に為替や株価に対する言及もなく(当たり前ですが)、年始からの不安定な市場環境に対しても「株式市場や為替市場が実体経済に影響を与えないか注視する」「必要性が高まれば緩和政策を見直す(現在は国債の1/3を日銀が購入しているがまだ2/3は市場で流通しているので)」というスタンス。また現在の緩和政策に対しても、原油価格やコモディティ価格の下落はインフレターゲットにはマイナスに作用するものの、エネルギー分野を除くと1〜1.5%の上昇となっており、"not so bad"という評価。持続可能なインフレ率2%を達成するという強い意気込みも語っていました。インタビュー中はUSD/JPYの為替変動も表示してましたがほとんどは影響無く、すっかり海外でも有名になった"ジブリの法則"も今回は不発に終わった模様です。
これまで黒田総裁の会見を観た事はあまり無かったのですが、終始ジェスチャーを交えながら楽しそうにお話ししてました。"アルコール入ってるのか??"と思うくらい(笑) ご自身の事を"consciously optimism"だと言っていたのが印象的でしたね。デフレ脱却に向けた日銀の意思が来週の金融政策決定会合でも示されそして市場に伝わるか、ドラギ総裁会見後に進んだリスクオンがさらに加速するか、注目したいと思います。本日のインタビューの様子はBloomberg のホームページから視聴出来ます。
⇒http://www.bloomberg.com/news/videos/2016-01-22/boj-s-kuroda-china-slowdown-is-very-gradual
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