Cash is flooding into emerging markets - April 25, 2016
100億ドル近くが僅か2ヶ月間の間に新興国国債市場に流入しました。バンクオブアメリカ・メリルリンチの調査によると、これは2013年~2015年の間で新興国国債市場から1030億ドルも流出した事と比べると大きな転換となります。
新興国株式もまだ十分とは言えないものの同様で、MSCI エマージング・マーケット インデックスは今年5.5%の上昇となっており、米国や欧州市場よりも高いパフォーマンスとなっています。ブラジルやアルゼンチン、ロシアの株式市場も今年10%かそれ以上上昇しており、南アフリカやメキシコも同様となっています。
原因としては、3点考えられています。
1.商品価格は新興国市場の成長を促しますが、過去2年間の落ち込みから2月以降は上昇へと転じています。
2.これまで考えられていたよりもFRBによる利上げは緩慢であると予想されています。投資家はよりリスクの高い商品での高い利回りを求めています。
3.2015年に進んだ対新興国通貨におけるドル高の勢いが和らいでいます。強いドルはドル建て負債の返済をより難しくします。
アルゼンチンは先週2001年以降初めて150億ドルという新興国より発行される単一債権としては最大となる規模の国債を発行しましたが、相対的に利回りは非常に低くなっています。
しかしながら、ブラジルやロシアといった国は大きな経済問題へ取り組んでいる真っ最中であり、また原油や鉄鉱石といったコモディティ価格は1月に比べて回復しているものの依然低調なままです。中国も景気現減速懸念も根強く残っており、投資家による世界経済の見通しには依然慎重なままとなっています。
⇒http://money.cnn.com/2016/04/25/investing/emerging-markets-cash-flood/index.html
0 件のコメント:
コメントを投稿