先月28日に日銀が追加金融緩和見送りを発表してから、5日間で6円近くも円高・ドル安が進んでいます。
東京市場は本日も祝日のため休場ですが、円相場は早朝107円台を回復したもののすぐ106台半ばまで押し戻されており、依然下値不安が燻ぶっています。CME日経平均先物も16,000円台を挟んでの値動きが続いており、上値は重いままとなっています。本日の注目される経済指標は、21:15予定の"米・ADP雇用統計"と23:00予定の"米・ISM非製造業景況指数"です。このところ弱めの指標が相次いでいますので、米・経済に対する市場の信頼を取り戻し、市場の6月FOMCでの利上げを占う上でも金曜日の雇用統計発表と共に重要となります。
東京市場が6日まで休場となるため市場参加者が少ない事からボラティリティも高まっており、日銀・政府による介入が期待出来ない中、中国株や原油価格の下落も重なり、金融市場ではリスクオフが優勢です。今週は月初のため重要な経済指標の発表が相次ぎますが、円高トレンドを変えるには金曜日の米・雇用統計発表まで待つ必要があるかもしれません。
急速に円高が進んでいますが、テクニカル的にはUSD/JPYの日足チャートのRSIで30前後と多少割安感も出てきました。下値の目途としては、2014年10月の安値である105.23円や2014年に揉み合った102円前後といった水準が考えられます。
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