☆6月10日終値☆
日経平均株価:16,601.36円
TOPIX:1,330.72円
CME225先物:16,290円(27日NYクローズ)
5月30日~6月3日の日経平均株価の予想レンジは16,000円~16,750円です。
先週の株式市場は6月15日FOMCと6月23日英・国民投票を控えて売買も低調となり膠着感の強い1週間となりました。特に為替市場においては、英・国民投票の世論調査が発表になる度に対ポンドで値動きが大きくなっており、最近は離脱派有利の調査結果が続いているためリスクオフにより円高が進行しています。
対ドルに関しては、最新のFF金利織り込み度からは6月の25bp米・利上げ見込みは1ヶ月前の4%から現在は0%への変化しており、5月雇用統計を受けて利上げ見送りが確定的となっています。しかし、7月利上げの可能性についてどの程度含みが持たされるかは不透明度 で、声明文やイエレン議長会見での表現の細部にまで注目が集まります。
金曜日の円相場は1ドル106台後半でNYクローズとなっていますが、105円台半ばのサポートラインが割れれば円高が加速する事になりそうで、この水準で踏み留まれるかが非常に重要となります。更に円高が進めば、現在国内の輸出企業の多くが円相場の対ドル想定レートを105~110円に置いている中なので、採算悪化への懸念も含め株価にはマイナスに作用しそうです。最近の米国の労働市場は力強さに欠ける内容が目立っており、この状況ではFRBとしても積極的に利上げに向けて動く事は難しそうです。
またリススクイベントとして英・国民投票の動向には引き続き注意が必要です。今後報道機関による世論調査の発表も相次ぐかと思いますが、最近では離脱派有利の報道も多く、金融市場では徐々にネガティブサプライズを織り込む展開となりそうです。その事も株価にはマイナスに作用するでしょう。仮に離脱派が過半数となれば金融市場の混乱は必死で、個人的には来週はポジション整理を進めたいと考えています。
注目される経済指標は、15日米・FOMC、16日英・政策金利発表、米・新規失業保険申請件数です。
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