結果は以下の通りでした。
【6月雇用統計・主要指数】
・失業率 :4.9%
・非農業分野労働者数 :+287,000人
・失業者数 :780万人(前月比+347,000人)
・平均時給(前月比) :+0.1%
・賃金上昇 :+2.6%
・労働参加率 :62.7%(前月比+0.1%)
PDF⇒http://www.bls.gov/news.release/pdf/empsit.pdf
【業種別雇用者数変化】
・娯楽 +59,000
・健康 +58,000
・情報 +44,000
・専門 +38,000
・小売 +30,000
・金融 +16,000
・鉱業 -6,000
今回の雇用統計は事前予想を大きく上回る内容となりました。先月は大きく数値が悪化しましたが、Verizon社のストライキによる一時的な影響なのか注目されていましたが、非農業分野労働者数が30万人に迫るなど懸念されていた米・労働市場の減速は確認されず、失業率上昇も労働参加率の上昇によるところが大きいため"良い兆候"と受け止められています。賃金上昇もFRBの目指す+3.5%という水準には遠いものの+2.6%と、年前半の+2.0%前後からの回復が見られており、平均時給も25.61ドルと改善が続いています。このところ英・EU離脱や欧州の銀行問題、世界的な景気減速懸念など先行きの暗い話題の多かった金融市場には久しぶりの明るいニュースとなりました。
ただ雇用統計の発表後も7月FOMCでの米・利上げの織り込み度は4%とほぼ見送られる公算が高くなっており、また9月FOMCでも90%以上が金利据え置き見込みとなっています。来週はBOEによる政策金利発表が予定されていますが、英国からの資金引き揚げなどEU離脱による影響は徐々に見られており、利下げや緩和拡大などの措置が取られると考えられており、世界的な金余りの中でどこに資金が向かうか探る必要があります。
⇒http://money.cnn.com/2016/07/07/news/economy/us-economy-june-jobs-report/index.html
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