2016年1月26日火曜日

原油安はシェールブームを終わらせるか

現在WTI原油先物は30ドル前後での取引となっております。ロンドン時間に入ってからは日経平均先物も100円以上上げており、東京時間とは空気が一変しリスクオンのムードが高まっています。

原油安が続く理由として、「OPEC加盟国がアメリカのシェール企業を振い落すために価格競争に持ち込んでいるから」と考えている方も多いでしょう。シェール企業は大きな打撃を受けておりそろそろ価格競争も終焉??と思われるかもしれませんが、実際にはそこに近付いてもいないのが実情です。確かに米国でのリグ(掘削機)稼働数は減少傾向となっています。しかしながら、米国の2015年10月の産油量は935万バレル/日で、原油安の影響にも関わらず2014年10月の913万バレルから増加となっています。12月も924万バレル程度と予想されており、ほとんど供給量に変化はありません。世界的な景気減速懸念により需要の増加が大きくは見込めない事から、供給量が増え続ければ更なる原油価格の低下が懸念されます。

なぜ米国での供給量が減らないかと言うと、いくつか理由があります。1つは技術革新によって掘削コストが減少している点です。2つ目がシェールブームにより稼働出来るリグが増えたため、最も効率の良いリグのみで生産する事が可能になった点です。これらは"オーストリッチ現象ostrich phenomenon"と呼ばれています。オーストリッチとはダチョウの皮の事で、「使い込むほど艶が出て味わいが増す」と言われています。つまり、米国のシェール企業は原油価格の低迷に対しても、技術革新やコスト削減で対応し、以前より高効率で筋肉質な体質へと変化しているのです。また、掘削を中止する方が高く付いてしまうので仕方なく生産を続けているケースもあるようです。

将来的には原油価格も需給が合致する点で安定すると思われますが、そこに至るまではまだしばらく時間がかかるかもしれません。

⇒http://money.cnn.com/2016/01/26/investing/us-oil-boom-not-dead/index.html?iid=hp-stack-dom

2016年1月24日日曜日

寒波到来!原油価格にも影響??

週末は非常に冷え込んでいます。原油価格も先週水曜日に2003年4月以来の1バレル26.19ドルを付けた後、急速にリバウンドし金曜日は32ドル台で取引を終えました。欧米での寒波到来による灯油需要の増加を見越した動きも1つの要因と言われてます。暖冬による需要減少は12月のOPEC月次報告でも懸念材料として述べられていました。また米国での石油掘削装置(リグ)の稼働数が減少し続けている事も供給過剰の解消に結び付くと考えられています。

週末も「ロシア(2014年は世界生産量2位)とベネズエラ( 〃 10位)が原油価格安定に向け首脳合意」といったニュースが出ています。ロシアは輸出の80%近くを原油に依存しているため、価格下落は経済への影響が大きく、ルーブル防衛のために政策金利は11%となっています。3月にはOPEC臨時会合の予定も噂されていますが、実際に行われるのか、産油国がどういった動きに出るのか思惑を呼びそうです。

ただ原油やコモディティの価格が下落すれば、消費を促進させ中間所得層の成長を促す事で経済へもプラスに作用します。実際円安と原油価格の下落のため国内のガソリン価格は下がり続けていますので、決して悪い事ばかりではありません。

2016年1月22日金曜日

黒田総裁インタビューin Davos

毎年1月にスイスのダボスで"世界経済フォーラム"が開催されています。世界を代表する政治家や投資家が一堂に会するため注目を集めていますが、日銀の黒田総裁もそこに参加しています。

その黒田総裁が先ほどBloombergのインタビューを受けておりライブで中継されていたので私も視聴しました。特に為替や株価に対する言及もなく(当たり前ですが)、年始からの不安定な市場環境に対しても「株式市場や為替市場が実体経済に影響を与えないか注視する」「必要性が高まれば緩和政策を見直す(現在は国債の1/3を日銀が購入しているがまだ2/3は市場で流通しているので)」というスタンス。また現在の緩和政策に対しても、原油価格やコモディティ価格の下落はインフレターゲットにはマイナスに作用するものの、エネルギー分野を除くと1〜1.5%の上昇となっており、"not so bad"という評価。持続可能なインフレ率2%を達成するという強い意気込みも語っていました。インタビュー中はUSD/JPYの為替変動も表示してましたがほとんどは影響無く、すっかり海外でも有名になった"ジブリの法則"も今回は不発に終わった模様です。

これまで黒田総裁の会見を観た事はあまり無かったのですが、終始ジェスチャーを交えながら楽しそうにお話ししてました。"アルコール入ってるのか??"と思うくらい(笑) ご自身の事を"consciously optimism"だと言っていたのが印象的でしたね。デフレ脱却に向けた日銀の意思が来週の金融政策決定会合でも示されそして市場に伝わるか、ドラギ総裁会見後に進んだリスクオンがさらに加速するか、注目したいと思います。本日のインタビューの様子はBloomberg のホームページから視聴出来ます。

⇒http://www.bloomberg.com/news/videos/2016-01-22/boj-s-kuroda-china-slowdown-is-very-gradual

2016年1月21日木曜日

はじめまして!

はじめまして!RANです

ふと思い立ってブログを始める事にしました

日本株の売買記録を中心に書かせて頂こうと思います

初心者ですがよろしくお願いします!!

☆Carry Protocolの紹介です☆

★Carry Protocolの信条 消費者データは世界で最も貴重なデータの一部であると考えている 消費者は自分の取引データを収集して所有する権利を持つべきだと考えている ブロックチェーン技術は、実際の日常生活に影響を与える限り価値があると信じている Carry ...