America's free trade deal with Europe is dying - May 4, 2016
米・大統領選は民主党がヒラリー・クリントン氏、共和党がドナルド・トランプ氏の指名獲得が確実視されており、いよいよ本選挙に向けた争いに軸足を移す事になります。特に共和党は本命不在と言われながら、党指名争いに17人が出馬表明するなど大混戦となりましたが、当初泡沫候補と思われていたトランプ氏の大躍進が目立ちました。
トランプ氏の指名獲得が確実視される中で早くも先行きが見通せなくなっているのが、米・EU間での自由貿易協定締結です。EU と米国との環大西洋貿易投資協定(TTIP:Transatlantic Trade and Investment Partnership)はオバマ大統領とEU首脳との間で進められており、2013年7月に第 1回の交渉が行なわれ、2016年4月までに13回の交渉が重ねられています。しかしその後両陣営で反対意見が増しており、今回共和党からはトランプ氏が大統領選での指名が確実視される中、交渉締結の見通しがますます難しくなっています。その理由が以下の3点です。
1.トランプ氏、ヒラリー氏共に反対している
予備選挙の間トランプ氏はNAFTA・TPP・TPIPといった自由貿易協定を繰り返し批判してきました。ヒラリー氏も国務長官時代に自由貿易協定を支持したものの、現在はTPPに対して反対の立場を取っています。
2.EU内で高まる反対運動
EU内では350万人近くのがTTIPに反対する請願書に署名しています。仏政府も米国の譲歩無しでは交渉を凍結すると述べています。
3.時間切れが近付いている
TTIPは2013年にオバマ大統領の元で開始され、在職中の交渉締結を目指してきましたが、実現は難しそうです。英国議会の報告書によれば、国際的な貿易協定は締結まで平均4~8年要しています。
⇒http://money.cnn.com/2016/05/04/news/economy/us-eu-trade-agreement-ttip-trump/index.html
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