☆5月27日終値☆
日経平均株価:16,834.84円
TOPIX:1,349.93円
CME225先物:16,910円(27日NYクローズ)
日経平均株価予想:
16,750円~17,500円
5月30日~6月3日の日経平均株価の予想レンジは16,750円~17,500円と小幅に上昇予想です。
先週の株式市場は為替市場における円安一服と伊勢志摩サミットを控えて様子見姿勢が強まった事で売買も低調で膠着感の強い1週間となりました。
今週は月初も跨ぐため注目の経済指標が相次ぎますが、6月15日FOMCでの米・利上げの有無を占う上でも大変重要となります。最新のFF金利織り込み度によると、6月25bp利上げ見込みは1ヶ月前の21%から現在は34%まで上昇しており、またこのところFRB議員からは早期利上げに前向きな発言も相次いでいます。
3日発表予定の雇用統計で失業率・平均時給に改善が確認出来れば、今後年数回の利上げを織り込みながらドル高へトレンド転換する可能性があるでしょう。これまでの米・労働市場はエネルギーセクターでの雇用減が足を引っ張っていた形となっていますが、最近の原油価格の持ち直しにより雇用への下方圧力は弱まっているものと思います。
現在国内の輸出企業の多くが円相場の対ドル想定レートを105~110円に置いている中なので、更にドル高円安が進めば採算改善への期待も含め株価にはプラスに作用しそうです。
ただし、リススクイベントとして英・国民投票の動向には注意が必要です。今後報道機関からの世論調査の発表も相次ぐかと思いますが、現在残留予想が多い中でポンド高のトレンドが続いていますが、離脱派の巻き返しが確認されるとネガティブサプライズとなりそうです。
注目される経済指標は、1日中・製造業PMI、米・ISM製造業景況指数、2日欧・政策金利発表、米・ADP雇用統計、3日米・失業率です。今後は米・利上げを織り込む中で資源国通貨や商品市場からの資金移動の影響を見極める必要もあります。ある程度ドルへの資金移動が進めば、中長期的には原油や高金利通貨の価格上昇が見込めると思いますが、短期的には下方圧力が高まる可能性があります。